現金+PayPay/Squareの売上をイベント後にどう合わせるか
最近は即売会でも、現金に加えてPayPay・Square・Airペイなどのキャッシュレスを併用する出店者が増えました。便利な一方で、「現金だけのときは合っていたのに、キャッシュレスを入れたら合計が分からなくなった」という声もよく聞きます。この記事では、複数の決済手段が混ざった売上を、イベント後にきれいに照合する手順を整理します。
なぜ「現金+キャッシュレス」は合わなくなるのか
決済手段が増えると、ズレの入口も増えます。よくある原因は次の4つです。
二重計上
PayPayで受け取った分を、手元のメモで現金売上にも数えてしまう。合計が実際より多くなります。
計上漏れ
逆に、キャッシュレスの分を手元記録に残し忘れる。アプリ側には記録があるのに、自分の集計から抜けます。
手数料との混同
「売上」と「実際に入金される額」は違います。決済手数料を引いた額と売上を混同すると、数字が合いません。
入金タイミングのズレ
キャッシュレスはその場で現金が増えるわけではなく、後日まとめて入金されます。当日の現金残高とは別物として扱う必要があります。
決済手段ごとの「確認額」の見方
照合の基本は、手元の販売記録と、各サービスが示す確認額を別々に出して突き合わせることです。確認額はそれぞれここで見ます。
| 手段 | 確認額の見る場所 | 注意点 |
|---|---|---|
| 現金 | その場で数えた実査額 | 開始釣り銭を引いて「現金売上」を出す |
| PayPay | アプリの取引履歴・残高 | 受け取り単位で件数と金額を確認 |
| Square | 管理画面/アプリの売上・CSV | 売上額と入金額(手数料差引後)は別 |
| Airペイ | 管理画面の取引データ | 同上。売上ベースで照合する |
| BOOTH等の通販 | 各サービスの注文画面 | 現地頒布と通販分を必ず分ける |
イベント後の照合3ステップ
手元記録を支払い方法別に集計する
当日その場で「現金/PayPay/Square…」と分けて記録しておいた販売を、方法ごとに合計します。ここを当日に分けておかないと、後から仕分けるのは大変です。
各サービスの確認額を出す
現金は実査、キャッシュレスは各アプリ・管理画面で、同じ時間帯の売上額を確認します。件数も見ておくと、漏れを見つけやすくなります。
突き合わせて差を洗う
手元集計と確認額を方法ごとに比較し、差が出た手段だけを深掘りします。多くは二重計上か計上漏れのどちらかです。当日中なら記憶が新しく、原因を特定しやすくなります。
手数料・入金タイミングに注意(売上 ≠ 入金額)
キャッシュレスでよくある誤解が、「アプリに入った額=売上」だと思ってしまうことです。実際には、各サービスは決済手数料を引いた額を後日入金します。照合のときは手数料を引く前の売上額でそろえ、手数料は経費として別に把握するのが、確定申告の際にも分かりやすくなります。当日の現金残高に、まだ入金されていないキャッシュレス分を足してはいけません。
うりこびとでの照合
うりこびとは、この「支払い方法ごとに記録 → 確認額と突き合わせる」という流れを、即売会の現場向けに用意しています。
- 当日は支払い方法ごとに販売を記録(現金/PayPay/Square/その他)
- 終了後に方法別の手元集計を表示し、各サービスの確認額と差額照合
- BOOTH通販に回す残部メモ、売上CSV・締めCSVで根拠を保存
うりこびとは決済代行ではありません。代金の授受や入金は各決済サービスで完結し、うりこびとは手元記録と確認額の照合を支援します。手数料計算や正式な会計処理を代行するものではありません。
まとめ
現金とキャッシュレスが混ざった売上は、当日に支払い方法ごとへ分けて記録し、終了後に売上ベースで確認額と突き合わせるのが基本です。二重計上・計上漏れ・手数料の混同という典型パターンさえ押さえれば、決済手段が増えても締めは崩れません。